2nd.Album 『道なり』

家族の病気や介護の経験を通して得た「⽣と死の境⽬の表現」をするシンガーソングライター・⽯塚明由⼦のセカンドアルバム。
暮らしのなかの静かな視点を、あたたかなことばに変換し、⽇々のせつなさを綴ったオリジナル10 曲と、カバー曲「恋はやさし野辺の花よ」を収録。

01. 選んで
02. 夜明けの前に
03. Small journey
04. あなたもわたしも
05. ここで生まれたものだけで
06. ふたりに堕ちる月の影
07. リストランテ・ミランダ
08. 逢いにゆこう
09. さいごのひといき
10.恋はやさし野辺の花よ(カバー)
11.うたい歩いて

発売日:2021.9.1
3,300円(3,000円+tax)HRBR-022
歌詞ブックレット付き(16ページ)
作詞&作曲 :石塚明由子 (7と10を除いて)
Produced : 石塚明由子
Recorded & Mixed & Mastering :上野洋
Recorded at スタジオ地球
Illustration : 大和美幸(Takuu tuore)
Art direction & Design : 須田将仁(Takuu tuore)
Marketed by Happiness records Co., Ltd.
2021 Pleiades Records All Rights Reserved.
 
musician:
石塚明由子(vocal, guitar)
前原孝紀(guitar)
イシイタカユキ(guitar)
森田珠美(piano, keyboard)
江藤有希(violin)
須藤ヒサシ(bass)
 
 
前作からはや6年。ようやく形になったことをみなさまにご報告させていただきます。コロナウイルスに翻弄されるなかで、自分が今なすべきことはなんだろう、と問いかけながら日々を過ごし、よし!アルバムを作ろう、と決めたのが昨年の秋でした。ご協力いただく各方面のみなさまへ所信表明をし、12月からレコーディングをスタート。最大限に感染予防に努めながらのレコーディング。いろんなことに気を配りながらの現場制作でしたが、やはりものづくりの現場というものはとても楽しかったです。素晴らしいミュージシャンのみなさんによって、つたない曲たちが美しく形になっていく、そのことは私にとって最大の悦びでした。
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その後、自宅でのコーラスレコーディングを経て、エンジニアの上野洋さんとのやりとりがスタートしました。サウンドの方向性をふたりで探りながら、ゴールをみつけていく、これもまた言わずもがなほんとうに愉快な時間でして、上野さんが根気よく私の話を聞いてくださって、そして気持ちに寄り添ってくださいました。梅雨が明けたころ、めでたくマスタリングも終わり、今最後のゴールをむかえました。
 
 
〈vice versaからソロへの流れのなかで〉
今回のアルバムは、およそ10年のあいだに生まれた曲のなかから、みなさんに届けたい!聞いてほしい!と思う曲だけをピックアップし収録しました。10年前といえば当時はまだvice versa<ヴァイスヴァーサ>というユニットで活動していたころ。ユニットとしての音楽表現はとても充実していたし、パートナーのマツオさんとはいつも共に目指す音の方向性を持っていました。一方でvice versaとは違うタイプの曲も歌ってみたいという欲もあり、ごくたまにソロとして演奏の機会を持つように。収録曲のなかでもっとも旧い曲「逢いにゆこう」はそのころに作った曲で、今回はピアノの森田珠美さんにすてきなアレンジをしていただきました。9月25日のツォモリリ文庫でのライブで、初めてレコーディングバージョンをお披露目します。

〈guitarist 前原孝紀さん〉
今回のアルバムで4曲参加していただいたギタリスト前原孝紀さん。(ほんとうは5曲録音したのですが諸事情で1曲お蔵入り。ごめんなさい) ふだんのライブでは自分で弾き語っている曲でも、作品としては素敵なギタリストに参加していただきたかったので、満を辞して前原さんにオーダーしました。
 
思えば、ほんとうに長いつきあいです。ジャズを基本としながらも独特のハーモニー感覚で、私の小曲を美しく仕上げる彼のセンスが好きです。ブラジルの曲もたくさん演奏してきました。
できたてほやほやのぼんやりとしたオリジナル曲を一生懸命にアレンジしてくれたり、打ち合わせにない即興演奏もつきあってくれたり。生まれて初めて人前でギターを弾いたのも、一緒のステージのとき。心臓が飛び出そうなくらい緊張したけれど、私に寄り添ってサポートしてくれて。あのときは涙がでるほどありがたかったです。ステージで彼の笑顔を見ることはまずないけれど、心は結構優しい変人ギタリストです。長年の感謝をあらためて。「前原くん、いつもありがとうぉおお!」
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とても大切な曲『夜明けの前に』『さいごのひといき』、violin江藤有希ちゃんが作った『リストランテ・ミランダ』、唯一のカバー『恋はやさし野辺の花よ』。どの曲も、得意とする美しい音色と繊細なアプローチ満載です。どうぞお楽しみに。
 
〈パッケージのこだわり〉
デジタル配信もいいけどやっぱりパッケージとして作品をつくりたい!そんな思いがいつもあり、予算のかけれる範囲で自分なりのこだわりを持って制作しています。『道なり』には、デザイナー須田さんの提案もあり、贅沢にも16ページの歌詞のブックレットを作りました。さりげなくついている赤いミシン糸もこだわりのひとつです。アルバムジャケットのイラストを描いてくださったMiyuki Yamatoさんによる素敵な挿絵がことばに添えられています。曲を聴きながら歌詞も読んでいただければうれしいです。
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オンラインショップでは発売記念のMichinariグッズも販売。CD『道なり』と同時購入されると送料無料です。秋に向かうのにTシャツ?、いやいやきっと必要ですよ。。。
 
アルバム制作など、自分ひとりでは絶対にできないことです。
関わってくださったみなさまに感謝のきもちしかありません!!
演奏してくださる音楽家、レコーディングスタジオの方、音を素晴らしいものにしてくださるエンジニアの方、かっこいいCDを作ってくださるデザイナーの方、流通販売を助けてくださるディストリビューターの方、卸しの方、販売してくださる小売店さん。たくさんのプロのみなさまにサポートをしていただき、ようやくお客様へお届けしています。わたしのソロアルバムではあるけれど、小さなチームのような気持ちで。楽しい制作期間もついに完結です。
エンジニアの上野さんやデザイナーの須田さんに、しばらく会う理由がないのがさみしいです。

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〈選んで〉
CD『道なり』の冒頭は「選んで」という曲からスタートします。この曲は、2年前のライブイベント「ましこのうた - poetry of earth - 」で初めて演奏しました。作ったばかりでアレンジらしいアレンジもあまりしなかったという記憶だけれど、演奏後に幾人かの方から「あの曲、いいね」と言われて嬉しかったことを覚えています。イシイさんと有希ちゃんが歌詞の世界観をちゃんと汲んでくれて、それを美しく音に表現してくれたおかげ。わたしも気持ちよく歌えた日でした。
 
「選んで」の歌詞は、特定の誰かの話というわけではなく、人生は受け身じゃだめなんだよな、というぼやっとした思考をものがたりにしています。ざっくり言えば「選んで選んで選びぬく。とにかく意思を持って生きる。それが人生ってやつだよ」っていう感じです。
アルバムでは、わたしのアコギとイシイタカユキさんのエレキギターのみのアレンジにしました。憧れのツインギター!楽器の数こそ少ないものの、イシイさんの音が何層にも重なっているので、歌詞の主人公「ぼく」の心の迷いのようなものが表現されているように思います。よかったらスピーカーを通してボリュームを大きめにしてお聞きください。
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石塚明由子 セカンドアルバム『道なり』
11曲 / 3,300円(税込)
お求めはオンラインショップほかアマゾン等から。

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