合唱

2019.2.12


とある合唱団の定期演奏会に参加してきました。

以前、歌詞をつくるワークショップに参加してくださった方が在籍されている混成合唱団。
助っ人として、昨年末からの練習に参加し、ようやく日曜日の本番が終わり、しみじみほっとしています。
2ヶ月たらずで16曲なんて絶対無理って思ったけれど、やればできるものですな。
合唱経験が豊富なともだちにも声をかけて今日まで一緒にがんばってきました。毎週の練習も、新しい人たちの輪の中でのコミュニケーションも、彼女が一緒だったからこそより楽しい時間になったのだと思います。

指揮の先生からいただいた指導もとても勉強になりました。体を使って声を出すこと、きれいな日本語で表現すること、そんな基本的なところが私はまだまだ足りてないので教わったことは大切にしたいな。これからの演奏活動にフィードバックしようと思います。

歌っていて一番心に染みた曲は、銀色夏生さん作詞、上田真樹さん作曲の「終わりのない歌」という混成合唱組曲。
銀色夏生さんの詩は学生のころたくさん読みましたが、合唱曲の歌詞も手がけていたのですね。
中性的で透明感のある歌詞だけど、すごくリアリティもあって、歌っていてドキドキしちゃう。
ふだんの自分のライブとは違うクラシカルな歌い方をしなくてはいけなかったけれど、歌詞に感情が揺さぶられることは同じでした。
短編小説のような組曲はストーリー性もあって面白いです。歌詞の奥深さも味わいながら歌っていると感情移入しすぎて、歌えなくなることもあったりするほど、ぐっとくる箇所がいくつもありました。


あなたのことを考えてたよ
すごくいい気分だった
どんどん力がわいてきて
悩みまで忘れた

あなたのことを考えると
どうしてこんなに
元気になるんだろう

あなたのことを考えて
歩こう

その間は
強く思い出していられる間は
弱い考えの はいる すきがないんだ
(「あなたのことを」より)

いい歌詞。
もうこの歌を唄うことはないと思うと少し寂しい。
やっぱり歌はともだちです。
寄り添ってきた友達のような歌と距離をとるのが寂しく辛い気持ちになっています。

本を読もう

2019.1.28



今年はたくさん本を読もうと思う。
読みたい気持ちはいつもあるけれど、集中して読める時間を作れなくなっていることから脱却するのだ。

先日ジムの帰りに図書館へ寄った。半年以上前に予約していた本がようやくわたしの番になった。その本というのが小川糸さんの「針と糸」。最近の糸さんの暮らしが綴られているエッセイ本だが、相変わらず糸さんのことばは軽やかでそれでいてすっと心に入ってくる。なんて読みやすい文章なのだろう。

数年前にとある病気で入院したとき、入院棟の売店で50円で本を借りることができた。(無料ではなく有料というのがいい!)
少ない本の陳列のなかで、心惹かれたのは糸さんの「食堂かたつむり」だった。これまで糸さんの本は読んだことがなかったし、話題の本というものにはことごとく避ける性格だったので、そのときが初めての糸さんの文章との遭遇だったが、ほっこりした気持ちになったすてきなストーリーだったことを憶えている。つまらない入院時間がこの本をきっかけに一気に楽しくなって、それから毎日本を50円で借りては読んでを繰り返す一週間だった。
「針と糸」によれば、糸さんは今ベルリンで暮らしているらしい。ドイツには行ったことがないし、ドイツ人の知り合いもいないので、私には魅力がよくわからないけれど、糸さんがすてきだと思って暮らしている場所なのだから、きっと良いのにちがいない。

今年はデンマークに行こうと思っている。毎年どこか旅行をしようというのが我が家の楽しみのひとつで、行き先の主導権はなんとなく私にある。(彼はいろんな国に行ったことがあるから)
「ましこのうたDVD & PHOTOBOOK」のアートディレクターをされた須田さんによれば、コペンハーゲンの美術館は死ぬまでに一度は行くべき必見の場所らしい。石塚さん、絶対に行ったほうがいいよ、と昨年末の飲み会でおっしゃっていた。そうかーそんなことを聞いてしまうと、もうなにがなんでも行きたくなるのが私のいいところで、もう今年の旅はデンマーク!と決まったのだ。
思えば、これまで私が出会った「すてきだなあ」と思う人はみな北欧に繰り返し旅をしている方が多かった。「北欧は寒いから行くならやっぱり夏ですよね?」と私が尋ねると「いや、そうじゃないんだよ、冬の北欧はそれはとても美しいんだよねー」と言っていたっけ。うーむ、でも寒いのはいやだ。きっと私は機嫌が悪くなる。ツウぶるのはまだ早いので、あたたかい夏に行きたいな。早速本を読んでみようか。
 

誕生日

2019.1.27



1月25日。ことしも無事に誕生日を迎えました。
わたしの新しい物語がはじまる日です。

おめでとう

できれば、病室にいる姉から言ってほしかったことばでしたが、あのころ、病状が進んでいた姉には日付の感覚もなかったのかもしれません。
「きょうはなんにち?」
「きょうはね、1月25日だよ」
「そう」

そのあとに「明由子の誕生日だね、おめでとう」と言ってくれたら、と心の中で願ったけれど。

生きているということは、今日を生き切るということではないかと思います。

「一日一生」
いつかのテレビでこのことばを聞きました。

最近、産まれたばかりの頃の写真を見つけて、赤ちゃんの自分にびっくりしました。
おかしな話かもしれませんが、自分が赤ちゃんだったことを全く認識できません。
産みの母親に抱かれているわたし。
初めてその写真をみつけて、ようやく自己肯定への道をみつけた気分です。
やはり 生きてゆくチカラは誰かに愛されたか否か、ということなのでしょうか。

ありがとう
ふたくみのお父さん お母さん。

ほんとうに美味しいサンドウィッチ

2019.1.27





大磯の「日日食堂」のアジフライサンド
それは今まで食べたことがないサンドウィッチでした。

魚フライがメインのサンドなら、ふつうウスターソースとかタルタルソースとかマヨネーズとか。
そういうのが味付けのポイントになると思うのですが、これは全く違いました。
写真にも見えるとおり、豆がkeyなんですよね。それもどこかスパイシーな味と香りがあって。
天然酵母のパンもしっかり焼かれているので、あたたかいのが嬉しい。

あー美味しい美味しい
そればかり言いながら食べてしまって。
つけあわせのピクルスもほんとに美味しくて、なんてしあわせなんだろうと。

日日食堂といえば、地元の魚と野菜を使った定食メニューがこれまでの定番だったようですが、2019年から営業時間が変わったことで、 15時からの軽食メニューが増えたそうで、このサンドウィッチはそのなかのひとつ。ぜひご賞味を。

絶品サンドイッチを作る料理人のちえさんにちょっとだけインタビュー。
意外にも最初から料理の道を目指していたわけではなかったそうで、
「人に感動してもらえるようなものを産み出したいと、幼い時からずっと考えていたんです。」と。
それが料理の道だったそう。

早熟に己の道を見つけることができたら、それはそれで素晴らしいけど、ちえさんやわたしみたいに少し時間をかけて自分の星を見つけるのも悪くないなと、最近思えます。
進むべき道を見つけたら、遠回りをした分、もう簡単には手放さない強さもあるのではないかな。

帰り道。寒空に大磯駅の駅舎が浮かび上がってとてもきれいでした。
こういう駅舎が好き。どうかいつまでもこのままで。

日日食堂(にちにちしょくどう)
神奈川県中郡大磯町大磯55
https://conccon.com/restaurant/

新しい年

2019.1.21



2019年が始まってもう3週間ですね。

今年の年越しも去年と同じく、私は新潟の家で過ごしました。
東京から訪ねてきてくれた友人と薪ストーブを囲みながら、穏やかな時間。
新潟、福井、広島。それぞれのお雑煮をそれぞれが作って食べ比べしたり、簡単なおせちを作ったり。
もちろん初詣やお寺へのお参りも。元旦は珍しく晴れ間もあったので外出ができました。

あちこちから聞こえてくる除夜の鐘の音。
いろんな音程の鐘が、近くから遠くから。
じっと耳を澄ませながらのカウントダウンは、なんとも良い年越しでした。

2019年、どうしたいというのは特にないけれど、とにかく元気でいることが大事ですね。
人と触れ合う時間を大切に過ごしてゆきたいなあと思います。

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