上越の家

東京と新潟(上越市)の2拠点生活もいつのまにか1年が過ぎていました。
去年のいまごろは、家の大規模リフォーム工事が絶賛作業中。床や天井、水回りが帰るたびにどんどんきれいになっていくのが嬉しかったです。大工さんってすごいなあといつも感動の連続でした。
早くちゃんと暮らしを整えたかったから、去年はけっこう気持ちも焦っていた記憶が。2週間に1度の帰省中はどこにも行かず汗を流してひたすら塗装作業の繰り返し。懐かしいなあ。自分の手を動かすことってすごくいいこと。がんばればがんばっただけ成果が見えるから満足感もあるし、作業中のあの無心な感じが脳にもすごくいい気がする。お金も時間もたくさん使ってしまったけれど、これはなかなか良い経験をさせてもらっているなあと思いました。
暮らし周りは一通り落ち着いて、ちゃんと生活もできるようになっているけれど、あいかわからず家具は全然ないし、棚もないし、椅子もソファもテーブルも足りないし。やるべきことはたんまりと残っていますが、今年に入ってからは夫も私もなんだか忙しくなり、頻度高く帰省ができず新潟での暮らしは月1回の数日間だけ。まあそれはそれで仕方ないかなと。

春夏は草木がぐんぐん伸びる季節。帰省のたびに雑草がものすごいことになっています。
100坪あるお庭には、前の持ち主の方が育てていたたくさんの樹木はそのままに。 桜や椿、木蓮や柚子、寒い冬を幾度も超えてきた強くてたくましい木々が、今年もきれいに花を咲かせてくれました。 今週末、1ヶ月ぶりに帰ります。緑の森はどうなっているのかしら。。少しこわいです。。

人生の季節

きょう、今井美樹さんがラジオで「50才をすぎた自分は人生の季節で言えばもう秋に入っています。夏まっさかりの季節とは違うけれど、とても芳醇な秋を過ごしています」と言っていた。人生の季節ね、なるほど。
私はまだ50才ではないけれど、もう若くはない。気がつけばこの年齢にきてしまった。
でも、感覚的ではいつだって自分の人生は「夏」な感じがする。ギラギラしていて、ワクワクすること楽しいことを探している季節。
若くないからと言って、ちょっとスピードをゆるめよう、とか、無理をしないでおこう、という発想は全然なし。私はいつだって「少しの無理」をしていたい。 負荷がかかることや、背伸びすることがしたい。
今までのやりかたではない新しい方法にチャレンジしたいといつも思っている。 自分の可能性を知るために、経験したことがないことをしてみたい。まだまだ成長していたい、と強く思う。
そのために、私には音楽がある。
子供のときからずっと憧れていた「歌う」ということ。
実は歌うことに怖さを感じている。自分の思うように歌えないからだ。 ライブも怖い。レコーディングも怖い。
でも、だからって歌うことをやめたりはしない。 わたしはたいして上手じゃないし、いい声でもない。魅力的な要素なんて少ないシンガーだと思う。 でも、今よりももっと素敵な歌が歌いたい。素敵な曲を作りたい。
その気持ちを止めたら私が私でなくなってしまう。
最近苦手なレコーディングが立て続けにあったので、なんだかいろんなことを思うな。
私のライブに足を運んでくださる方や私にお仕事をくださる方、私の音楽を聞いてくださる方、みなさんに感謝をしながら日々前進したい。

大阪での地震があり、3.11のことを思い出した。 当たり前の日々が当たり前ではないことにあらためて感謝したい。 これ以上、被害が広がらないことを祈ります。