新潟の家

2018.1.10

いろんな流れがあって、去年、旧い日本家屋を手に入れました。
場所は生まれ育った新潟県上越市。春夏秋冬、四季がはっきりしている雪深い小さな町です。

直感で手に入れたその家は、ふたり暮らしには広すぎるスペースと大きな庭があります。
持ち主の奥さまはたいへん植物がお好きだったそうで、たくさんの樹木が植えられており、この庭も購入の決め手になりました。

この家は段階的に増築されていて、一番旧い部分が築60年。
そのまま住むにはちょっと、、、という佇まいだったので、職人さんの手を借りながら少しずつリフォームを進めてきました。
大きな改装工事はほぼ終わり、あとは自分たちでできる細かな作業が残っています。
天井を抜いたり、床をフリーリングにしたり。
帰省のたびに家が変化してゆくのはワクワクの連続でした。

東京と上越を行ったり来たりの生活が始まり、暮らしのリズムが完全に変わりました。
これからどうなってゆくのかわからないけれど、きっと自然な流れでいろんなことが変化してゆくのかなと思います。

初めてのお正月。
荒れた天候で外出もままならない日が続き、特にやることがないので、結局いつもの塗装作業をして正月を過ごしました。
ずっと気になっていた土壁の欄間を漆喰で塗り直したら、部屋が明るくなったような。
塗装はかなり面白い。
手を動かしながら、鼻歌を歌ったり、ふっと昔のことを思い出したり。脳みそがリラックスしているのかもしれません。
作業後は心地よい疲労感と達成感、夜は気持ちよく眠れて、いいことばかりです。
初めてやってみることが多くて大変だけれどとても楽しい。こんな経験をさせてくれる家族に感謝しています。


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