本を読もう

2019.1.28



今年はたくさん本を読もうと思う。
読みたい気持ちはいつもあるけれど、集中して読める時間を作れなくなっていることから脱却するのだ。

先日ジムの帰りに図書館へ寄った。半年以上前に予約していた本がようやくわたしの番になった。その本というのが小川糸さんの「針と糸」。最近の糸さんの暮らしが綴られているエッセイ本だが、相変わらず糸さんのことばは軽やかでそれでいてすっと心に入ってくる。なんて読みやすい文章なのだろう。

数年前にとある病気で入院したとき、入院棟の売店で50円で本を借りることができた。(無料ではなく有料というのがいい!)
少ない本の陳列のなかで、心惹かれたのは糸さんの「食堂かたつむり」だった。これまで糸さんの本は読んだことがなかったし、話題の本というものにはことごとく避ける性格だったので、そのときが初めての糸さんの文章との遭遇だったが、ほっこりした気持ちになったすてきなストーリーだったことを憶えている。つまらない入院時間がこの本をきっかけに一気に楽しくなって、それから毎日本を50円で借りては読んでを繰り返す一週間だった。
「針と糸」によれば、糸さんは今ベルリンで暮らしているらしい。ドイツには行ったことがないし、ドイツ人の知り合いもいないので、私には魅力がよくわからないけれど、糸さんがすてきだと思って暮らしている場所なのだから、きっと良いのにちがいない。

今年はデンマークに行こうと思っている。毎年どこか旅行をしようというのが我が家の楽しみのひとつで、行き先の主導権はなんとなく私にある。(彼はいろんな国に行ったことがあるから)
「ましこのうたDVD & PHOTOBOOK」のアートディレクターをされた須田さんによれば、コペンハーゲンの美術館は死ぬまでに一度は行くべき必見の場所らしい。石塚さん、絶対に行ったほうがいいよ、と昨年末の飲み会でおっしゃっていた。そうかーそんなことを聞いてしまうと、もうなにがなんでも行きたくなるのが私のいいところで、もう今年の旅はデンマーク!と決まったのだ。
思えば、これまで私が出会った「すてきだなあ」と思う人はみな北欧に繰り返し旅をしている方が多かった。「北欧は寒いから行くならやっぱり夏ですよね?」と私が尋ねると「いや、そうじゃないんだよ、冬の北欧はそれはとても美しいんだよねー」と言っていたっけ。うーむ、でも寒いのはいやだ。きっと私は機嫌が悪くなる。ツウぶるのはまだ早いので、あたたかい夏に行きたいな。早速本を読んでみようか。
 


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